うつ病克服のきっかけとなった!弁護士が教える交渉術とは、、

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どうしてノマドライフを目指そうと思ったか。。

このブログを開設してから半年ほど経ちました。開設してからずっと、このことは書くべきか、、書かなくてはならないな。。とずっと考えていました。

私の今の行動の原点をお知らせしておきたいと思います。その時、気づいたこと、身にしみたことをシェアしたいと思います。

去年(2016年)の今頃、私は最悪な状態でした。

朝目が覚めても力は入らずぐったり、、起き上がっても不意に不安に襲われて貧乏ゆすりが止まらない。

晩酌にはお酒を飲みすぎて、夜中に目が覚めてしまいます。

さらにお酒を飲んでもう一度酔っ払って無理やり眠るか、そのままテレビをつけて朝まで時間をつぶすか、、毎晩それの繰り返し。睡眠時間は3時間ほど。。胃が常に痛い状態。

日曜日の午後には、月曜日が怖くて死にたくなる。

稼業の先行きへの不安に押しつぶされてました。

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会社に行っても力が入らず机に突っ伏したまま。。家族経営の自営業なのでかろうじて問題はありませんでしたが、普通の会社で勤め人だったら問題な状態でした。。

とはいえデスク仕事ですので、最低限のことはなんとかこなしてしのいでいました。

とにかく平日の午前中が最悪の状態。。またあのいやな電話がかかってくるのか?と怯えて暮らす日々。。午後は14時をすぎて電話がこないと感じるとだんだんと回復していき夕方には一安心。。どっと緊張が溶けます。でも夕食後はお酒が入りいくら酩酊しても問題が頭から出ていかない。。

そんな日々を半年も続けていました。メンタルクリニックに行けばいいのですが、なぜだか行けない。行きたくない。

なぜこんなことになってしまったか。。簡単に言うと自分の会社の運命を1社に委ねていたことです。父の代からのつきあいなので安心しきってまいました。

私は孤独な経営者でした。

目次

価格交渉の範囲を超えている。。

もう1年以上経とうとしていますが、今でも嫌な思いが沸き起こってきます。

長い付き合いのお得意さんから
とんでもなく不可能なレベルの値下げ交渉が突然始まりました。

具体的には言えませんが、それをそのままやったらうちの利益をすっとばして赤字になるレベル。つまり潰れてくれ。というレベル。。

何度も訂正・上乗せを求められました。まだ不十分だと。。

ガイドラインにあるらしいのです。「よく話合って合意しましょう!」と、、でもこちらの言い分は通らずに向こうのゴリ押しでした。

落とし所が見えない交渉にだんだんとストレスが溜まってきました。

担当者は要求をのんでもらうまで毎週でも打ち合わせをすると言い出す始末。。

何年かかってもいいから、目標値を達成する案を出して下さいといわれました。

また、拡販をしてもらってそこで上がった利益を、今回の値引きの原資にするべきだとも言われました。

「新規事業を一緒に考えてあげるので、そこから上がった利益を値下げの原資にして下さい。」とも、、

もうむちゃくちゃな要求と交渉でした。もはや値下げの交渉ではなく、一つの独立した会社の経営に強制的な命令を下している状態。

むこうにしてみれば親切心だと言うのです。不気味に恐ろしかったです!!

もろにうちの弱点をつかれてしまいました。独占的な状態って恐ろしいですね。1社に売上を頼るなんて駄目でした。

なんでも言うとおりにできると思われてしまいます。なんでもしていいと思われてしまいます。善意の提案なら。。

株主総会などの経営者の発言で「コンプライアンス(法令遵守)を強化してます。」ってよく耳にしますよね。

ではそのコンプライアンスがしっかりされている。と、誰が監視しているのでしょうか?コンプライアンス部なんてあるのでしょうか?

法令が遵守されていることを監視する部署なんてなかったのです。苦情を受け付けている部署もない。相談窓口の提示もなかったです。

まさか自分がうつになるなんて。。うつトンネルの入り口とは。。

初めのうちはなんとか耐えてみせると思っていましたが、、じわじわとストレスに押しつぶされてきました。

小さな規模の会社の経営者なんて、営業、経理、経営と全てやらなくてはなりません。

日々かかってくる値下げ上積み依頼の電話。。通常の業務が手につきません。

また、自分ではどうにもならない相手の出方を、延々と考えてしまいました。

そのせいで不眠に陥り、それを無理やりお酒で解消できると信じ込んで体調を崩していきました。

人間、寝不足が重なっていくと良くないです。どんどん体力が落ちてストレスに対抗する力が弱くなっていきました。

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とにかく冷静な判断ができなくなっていきます。常に誰かに見られている感じ。。PCとかもハッキングを受けて全部相手に見られている。。という被害妄想まで。。

自分でもそうとうマズイなと思いましたが何もできません。

最悪な状況を考えてしまい堂々巡りになって深みにハマっていきました。。

でも、そんな状況の転機となった大切なこととは、、

「弁護士に相談してみたら?」と、友人から何気ないアドバイス。

お得意さんからこんなひどい交渉を受けている。。と愚痴を吐きまくっていたらテニス仲間の友人二人が助け舟を出してくれたのです。一人はメーカー勤務。もう一人は大手銀行勤務です。

「それはかなりおかしな交渉だな。。」
「相手をやっつけるというよりは、交渉の1手段として弁護士に相談してみたら?結局は落とし所を探っていくしかないよ。」

色々とググって周辺のめぼしい弁護士事務所を調べてメールしてくれたんです!!

今でもとても感謝しています。いま思えばあれが切り口、解決への糸口、反撃の狼煙でした。(ちょっと大げさ。。)

友人からの助言がなかったらどうなっていたか。。、孤独に苦しみ、泣き寝入り、なんでも言うなりになって利益大幅減。、

そんな判断をしてしまった自分を情けないと一生後悔し続けたことでしょう。。

弁護士に初めて相談してみる。プロに相談してみるって大事。。

弁護士に相談するなんて初めてだったのでとても緊張しました。

まずは予約を取り30分5000円で相談にのってもらうことに。。でも結局1時間ぐらいじっくり話を聞いてくれました。

弁護士さんに相談する前に用意しておくと良いもの

自分の立場を理解してもらうために、担当者との会話の録音を文字に起こしていきました。

弁護士さんは日々いろいろな案件を抱えています。文字に起こしをしたものならすぐに読んでもらえます。

また、質問事項をまとめていきました。今の事業環境、お得意さんとの取引履歴、資料として印刷して持っていきました。

そのため、時間内にスムーズに理解してもらい、話がすすみました。

この頃はかなり精神的に疲弊して頭がまわらなかったので交渉の時なんと言えばいいか?どうすればいいか?決め台詞を教えてもらいました。

話をじっくりと聞いてくれた弁護士さんは、一言。。「これって価格交渉の範囲を超えていますね。

委託加工ではないので下請法ではなくて、独占禁止法にひっかかるとのこと。。

優越的地位の濫用」に当たりますと知らされました。

この「価格の交渉の範囲を超えていますよね!」という決め台詞を知っただけでも、ふっと安心できました。やっぱり今までの交渉は行き過ぎているんだと。。

その後も 相手との会話はすべて録音してました。文字起こしをして弁護士に見せて相談していました。

ちなみに、「サービス向上のため録音しています」なんて電話サービスがありますが、、

実際の交渉の場で「録音してます」なんて言わないほうがいいです。相手は口をすべらせなくなりますし、相手が録音を止めてくださいと言われたらそれ以上の録音はできなくなります。

あなたも今抱えている悩みを弁護士に相談してみませんか?真っ暗闇に光が差すかもしれません。

日本法規情報の法律全般サポートのページはこちら、法律全般サポート

弁護士の存在をちらつかせた交渉を始めることに。。

何をするということではありませんが、知り合いの弁護士に相談にのってもらっています。」という文言を弁護士さんに教えてもらいました。それをさっそく使ってみました。

メールや文章で、記録に残る形で、「公正取引委員会に通告させて頂きます。」なんて真っ向勝負をやったらおしまいです。口頭のみで、あくまでちらつかせる!ことが大事なんです。。

向こうの担当者もどうやって上司に説明したらいいのか相当迷うはずです。結局、こちらが口頭で言ったことなんて向こう側では上に伝わっていないようでした。

ですから、こちらからも担当者にプレッシャーを与えていくことにしました。

弁護士さんに教えてもらった交渉のスタンスとは、、

交渉に際して、こちらの主張を曲げない。」とアドバイスをもらいました。

  • 同じ質問には同じ答えで返す。話が平行線でも気にしない!
  • 交渉の前にあらかじめ終了時間を伝えておく。「つぎの予定があるので○時まででお願いします。」
  • できれば一人ではなく、最低2人で望みたい。でも相手はそれを上回る人数を用意してきました。教科書的な対応でした。。

以上を踏まえて。。
「こちらの回答が満足いただけないなら徹底的にコンペしてください!どうぞ安い所から買ってください!」で押し通すことに。。

このころの自分は相当やぶれかぶれな状態になっていました。それだけ執拗な交渉でしたし精神も疲弊していました。

今思えば、取引の大半を失うかもしれない危機的状況でした。。

そんな時にも頭から離れなかったのは、うちの利点に自信を持つことでした。

なるべく取引ルートを変えたくないという向こうの思惑は見えていました。そしてこちらのサービスを現場の方々にはありがたいと思ってもらっています。ハッキリとした自信があったのです。

向こうの部長が出てきても、どうぞコンペしてください。役員に上げてください。で押し通しました。いま思えば相当、危険な賭け。。

こちらも利益的に本当につらいレベルでしたし、落とし所はここしかなかったのです。これより下げられたら仕事の意味がなくなります。

安いほうを選んでみればいいんです。サービスが削られているから安いんです。安かろう悪かろうを選択して困るのは現場の人たちです。

今回の一連の交渉は、うちのサービスをタダ同然でやって下さい。ということでした。。無茶苦茶でした。。

いい交渉術の本はありますか?と弁護士に聞いてみたら。。

アドラー心理学」をすすめられました。

タイトルに「交渉術」なんて入っている本はあてにならないそうです。ケースが山ほどあるからです。

「アドラー心理学」は、ドラマになりましたね。「これはあなたの課題であって、私のではない。。」

組織論も学んでみては?とアドバイスも受けました。向こうの担当者を理解する、組織を理解する。企業や組織はどうやって動くのか、どんな葛藤があるのか?

交渉の相手を理解しようと努めることは大事だと。。

向こうの立場もわかります。他社との競争力を維持するために費用を落としたい。

値下げの協力はしなくてはなりません。でもだからといって、こちらもつぶれてしまうわけにはいきません。
両者の落とし所を探っていくしかないのです。

その後、いつでも優先的に対応しくれるよう顧問弁護士契約を結ぶことにしました。

収束と思いきや、、ほんとにつらかったのは4月から。。

4月になり、執拗な交渉は収束したかと思いきや、結局、ゴリ押しの交渉が続きました。

この頃、相手は過去の取引について書類を出せと言いはじめました。

過去の時点で、当時の担当者に了承され終了した取引を、ほじくり始めました。。なぜそんなことが認められていたんだ?書類を出せ。と。。

理解に苦しみました。私はあなたの部下なのか?会社同士が合意を得て終了した取引なのに。。

なぜそちらで調べないのか?なぜそちらの過去の担当者に確認をとらないのか。。?

だんだんと、精神的にまいってきました。クライマックスを過ぎたと思っていたので不意を突かれました。。orz…

2月もつらかったのですが、4月は力が入らなくなりました。思考が堂々巡りとなり逃げ場がない。と感じるように。。

休みの日も気晴らしにと公園に出てみまるのですが、力が入らずにベンチに寝転んで動けなくなってしまいます。。

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相手としては、強いストレスに晒してボロを待つ作戦。。だからこちらから ボロを出さない。と決めました。

耐え抜いた結果、5月、6月、私の考えていた最悪の事態にはなりませんでした。

ここが耐え時でした。この時なんでも言うなりにならなくてよかった。。

交渉時、ストレスを与えられた場合、ホイホイと相手の望むことをするべきではありません。少なくとも自分から負けを切り出すべきではありません。相手はそれを待っています。ボロを出さないかな?と。。

相手にとって都合のいい存在になることはできません。こちらの生活だってあるんですから。。

後日「エッセンシャル思考」という本を読んでいたらこんな一説がありました。

相手の沈黙を苦痛に思わない。断ることは断る。できないことはできない。引き受けない。」という姿勢を貫きました。

弁護士さんの「何度同じことを言われても、こちらも同じことを返す。平行線でも気にしない!」というアドバイスだけを心に最後まで持ち続けていました。

 

とうとう精神科にかかることに。。

5月、精神はボロボロになっていきました。子どもたちも明らかに心配な様子。。すまない。。

見かねた嫁が一言。。「病院行ってくれば。。」それでやっと決心が。。

とうとうメンタルクリニックへ行きました。。

精神科に通うという抵抗感が最後までありましたが、、

少なくとも4月、不安で不安で体に力が入らなくなってしまった段階で行くべきでした。。

精神科ではどんな治療が行われたか

まず徹底的に話を聞いてもらいました。

今までにあったことを全部、先生に話しました。それだけでも全然違う。。少しだけ心が軽くなりました。

結果、 抗不安薬と睡眠薬を処方されるました。

とにかく睡眠をしっかりとって脳みそと体を休ませる。

1,2ヶ月はそんな感じの治療でした。

その後、SSIRのジェイゾロフトを服用。セロトニンを増やすタイプの薬です。

1,2週間は胃がせり上がるような不快感。。。

その後は増えたセロトニンのお陰で不安は確かにやわらいでいったように感じました。

イライラしておちつかない気持ちがだいぶやわらぎました。

運がよかっただけかもしれないのですが、弁護士さんからのアドバイスを受けて、こちらの覚悟を示すことにより向こうの異常な交渉は収束へ。。

11月ごろには、もう薬は必要ないなと感じられました。先生と話合いメンタルクリニックでの治療を終了。

私の場合、ストレスの原因となる異常な交渉がなくなったので回復に向かっていきました。本当に弁護士さんに相談していてよかったです。

またいつこのような事が起こるかもしれません。対策を取る必要があります。

そこで、アフィリエイトを始めることにしました。

アフィリエイトを選択した理由は、PC1台で一人で始められるからです。
本業は続けていく必要があります。つらいことがあったからといって辞めるわけにはいきません。

本業を続けながら、もう1本稼ぎ頭を育てていける!今の自分の状況にマッチしています。

幸い家族経営の自営業なので時間の自由が効かせられます。午前中は本業に集中!午後は時間が空くことがあるので作業したりインプットしたり。。

定時に帰れるので、夕食、風呂の後は子供と一緒に9時に寝て、6,7時間ほど睡眠をとり、3,4時に起きます。早起きは苦ではないので、2時間ほど集中して作業しています。

成果はというと、、なかなか出ません。儲かるジャンルはすでに競合がひしめいていて圧倒されるばかり。。
うまくスキマを見つけてサイトを作っていくしかないのです。

大変ですがアフィリエイトには実際に店舗を増やすだとか、借り入れを増やすというリスクを負うことがありません。

とにかくWEB上に役に立つサイトを作るために頭と時間を使う必要があります。

頭が疲れます。目が疲れます。腰が痛くなります。

でも、そこが我慢のしどころ。。

まずは1年で成果(2018年7月までに月20〜30万円)を出せるように努力を続けていきます。

 

まとめ・今回のことで身にしみたこと。。

  • 嫁や友人、身近な人には自分のつらい状況を隠さずに伝える本当にツライときは表に出すべき。助けを求めるべき!我慢すると余計に苦しくなります。
  • 信頼できる友人を持っておく。(友人の提案のおかげできっかけとなる行動ができました。 解決の糸口が見えました。本当に感謝です。彼らはビールが好きなのでビールを贈っておきました。)
  • 自分ひとりで悩まず、その道のプロに相談してみる。弁護士に相談してみる。医者に相談してみる。当たり前だけど大事です。自分で抱えても堂々めぐりです。
  • 「同じ質問には同じ答えで返す。話が平行線でも気にしない!」しつこい相手との交渉に際してのこの姿勢!弁護士さんから教わった一番の交渉術です。
  • プロに相談したらすぐに行動してみる。元気のあるうちに行った行動が少しづつ状況を変えてくれました。完全にうつ病になってしまうと何もする気がなくなってしまいます。
  • 交渉相手の立場も理解するよう努める。(向こうの組織、立場、意図も考えてみる。組織がどう動いているか?担当者も上司からのプレッシャーを受けている組織の一員にすぎません。)
  • こちらからもプレッシャーを与えてみる。でも、上と本気で喧嘩はしない。ただ覚悟はしているという姿勢はみせる。あとはなるようにしかならないです。。
  • 執拗な要求にあわてて動かない!ホイホイと相手の要求をのまない。黙っていると通り過ぎていくことのほうが多いです。余計なことをしてはいけません。

以上、今回のことでしみじみと感じたことでした。どこかで何かが参考になれば幸いです。

 

こんなの絶対おかしい!そんな時は法律のプロである弁護士に相談してみましょう。

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